2011年08月10日

中国海軍本格的空母ついに試験航海





USNWC_Varyag01.jpg中国の空母がついに試験運用に乗り出した。
中国海軍もいよいよ大洋艦隊構想に乗り出したという事である。
とはいえ中国海軍の歴史は浅く、これからどう発展していくか見守る必要があるだろう。

 空母の名前は「瓦良格」

「瓦良格」とはヴァリヤーグの漢語であり、もともと旧ソ連海軍が名づけた名前である。

 ヴァリヤーグは日露戦争で沈んだロシアの軍艦の名前で、旧ソ連海軍が二番艦として建造した。ところがソ連が崩壊して経済危機になり、プロペラもないまま放置していたのを中国がマカオのダミー会社からホテル用として購入した。
 これには複雑な経緯があり、ウクライナに面している黒海ではトルコや旧ソ連など周辺国にモントルー条約があり、軍艦の航行の制限が設けられていた。旧ソ連時代では空母ではなく重航空巡洋艦という名所でなんとか通してもらった。
今回は商業用ホテルとして使用するので通してほしいとトルコ政府と交渉し、許可を得て回航してきた。

images80.jpgその後大連に到着した「瓦良格」は改修作業が進み、本日の試験航海間近を迎えるにいたった。
中国海軍の話ではあくまで練習艦としてSu-33を20機搭載する予定だという。
あと数年たてば本格的主力空母に成長し、中国海軍の花形になるだろう。

 「瓦良格」の実力

 アルフレッド・T・マハン元米海軍少将の「海上権力史論」ではシーパワーをこう語っている。
海洋で活動する商船隊や漁船隊、それを擁護する海軍、その活動を支える港や造船所などがシーパワーである。このシーパワーが国家に繁栄と富をもたらし、世界の歴史をコントロールする事ができる」と記している。

 中国の空母はシーパワーを内外にアピールする絶好のアイテムになるだろう。
だかそれにはこの船が見かけ以上の実力を必要としている。

071206145054460.jpgこの空母、旧ソ連時代はあくまで巡洋艦というスタイルにこだわっており、無駄な装備が多い。そのひとつに垂直発射式対艦ミサイルを装備している。そのためカタパルトを装備できず、格納庫も狭く、全長300メートルもあるのに、保有機数がたったの50機前後なのである。

 なぜそうなのかというといろんな諸説があるのだか、旧ソ連海軍では先制水上打撃能力を重視するドクトリンがあり、それに基づいて建造したらしい。

 もし筆者なら対艦ミサイルをはずし、格納庫をひろげれば70機前後まで拡大できる。
さらにカタパルトを装備できれば文句なしだか、写真でみる限りそれはなさそうである。
おそらく旧ソ連海軍のオブサーバーを元にこの空母は運用されるのであろう。

 中国のライバルはあくまで米国

 90年代中台危機が起き、あわや中国軍が台湾侵攻を計画しようとしていた。
その時米国第七艦隊の空母機動部隊が突如現れ、計画を断念せざるえなくなった。中国の米空母ショックである。
その影響はかなり強く、中国の軍事関係のレジャー施設にはなんと1・1スケールの米空母の模型が今も展示されている。

 それから約20年立ち、彼らは念願の空母を保有するにいたったのである。
「瓦良格」は今後東シナでトラブルがあると何かと出現し、そのたびに日本人は恐怖する事になるのかもしれない。
 日本のマスコミはこれで尖閣諸島が脅威にさらされていると思われるがとんだ見当違いだ。中国海軍にとっては通過点にすぎない。

800px-US_Navy_101206-N-5538K-395_The_aircraft_carrier_USS_George_Washington_%28CVN_76%29_transits_the_East_China_Sea.jpgそう。中国海軍は日本なんか気にしていない。補助艦艇の集団なんか気にするはずがない。彼らのライバルはあくまで米海軍、世界最強の第七艦隊なのである。
 
 兵員約2万人、艦艇数約60隻、航空機約350機を保有し、地球の半分を守備範囲を持つ史上屈指の艦隊
太平洋戦争で当時最強だった大日本帝国海軍を壊滅させてから太平洋は彼らの海になった。
中国海軍は彼らを倒さないかぎり東シナ海の制海権はもとより、西太平洋を制する事はできないのだ。

800px-US_Navy_091021-N-1644H-115_An_F-A-18E_Super_Hornet_assigned_to_the_Royal_Maces_of_Strike_Fighter_Squadron_%28VFA%29_27%2C_prepares_to_land_aboard_the_airc.jpg中国は今後自国で空母を建造する予定である。その数はどれくらいになるかわからないが、彼らマハン流シーパワーを身に着けるのなら、対等以上の実力と数が必要になるだろう。
だかそれは国庫に大きな負担をかける事にある。シーパワーで得た富がすべて軍事費にとられるとなると本末転倒になる。

 そのあたりを中国はどう思っているのか、今後の動向に注目せざる得ないだろう。
 
posted by Z at 21:38| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この空母を見てるとダンバインを思い出す(´・ω・`)

ゲア・ガリング(ビショットの黄色の戦艦)に戦闘機を特攻させるリモコン作戦ね(´・ω・`)
Posted by 甘楽(´・ω・`) at 2011年08月12日 02:38
甘楽(´・ω・`)
ずいぶん昔ですよねw
そういう話ありましたな〜
Posted by Z at 2011年08月12日 16:39
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Posted by モンクレール 日本 at 2013年08月08日 02:40
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